2010年2月18日木曜日

インフィニストリアと精油と香りのお話

  
精油と香りについてのお話を少し。 

    
さて、精油とは別名でエッセンシャルオイルのことで、「植物から得られる芳香のある油」のこと。
   
これらはアロマテラピーといって、それらの植物の油が持つ脳や精神に働きかける作用があることから生まれた自然療法に用いられています。
  
精油に含まれる数百の成分が、脳に働きかけホルモンバランスを整えたり、気持ちを整えたりする作用があります。
   
最近は、その植物油の芳香が含む成分が、人間にどのように作用するのかがだんだん明確になってきましたが、科学進展前の昔から花や植物の香りは気持ちをリラックスさせたり、または官能的な気分にさせるなど、ヨーロッパでは貴族を中心に用いられてきました。
   
   
そしてその精油には、いくつかの採集方法があります。
  
伝統的な方法は2つ、「水蒸気蒸留法」と「圧搾法」。
  
  
「水蒸気蒸留法」とは、収穫した花や草、樹木を水を少し張った大きな釜に入れます。釜の底には網のようなものを置き、草花は水に浸からないようその上に置かれます。
  
肉まんやシュウマイを蒸すような感じ。
  
そこで蓋をして、湯気の出るパイプをセットして密閉し火をかけます。
   
中の水は沸騰し草花は蒸され、蒸された水蒸気がパイプを通して外に出てきます。
  
     
そして、その出てきた水蒸気を水で冷やすと、植物に含まれる油分と水分が採れます。
  
油分が水蒸気蒸留法による精油、残りの水分が芳香蒸留水、別名フラワーウォーターもしくはハーブウォーター。
    
芳香蒸留水は精油を若干含んだ香りのある水で、化粧水などにも用いられています。


  
次に「圧搾法」ですが、これはオレンジなどかんきつ類などに用いられます。
  
字のとおり搾ります。生グレープフルーツサワーをつくる時と同じ要領。
  
以上の2つの精油の収穫方法は手間と時間がかかりますが、精油の本来の持つ成分が壊れにくく、体にも安全でアロマテラピーに用いられています。

 
  
一方で、格安な方法で精油を取得する方法に「溶剤抽出法」、別名「アブソリュート」というのがあります。
  
これは、特に油分含有量の少ない花から精油を採るときに用いられます。
  
花などを石油溶剤のベンゼンやヘキサンなどというシンナーみたいな溶剤を入れます。そして、溶剤を揮発させて残ったのが溶剤抽出法による精油。
 
この場合は、同じ花精油でも水蒸気蒸留法に比べ数倍の量を簡単に採ることが出来ます。
 
   
しかし、溶剤抽出は精油本来の成分が壊れやすく、残留した石油溶剤は当然肌や体にもよくないのでアロマテラピーには用いられないことが多いです。

また、ハミガキジェルなど食品に準じるものに溶剤抽出のローズアブソリュートを用いることは出来ません。
 
 
バラの精油でも、ローズオットー(水蒸気蒸留法によるローズ精油)とローズアブソリュート(溶剤抽出によるローズ精油)では、値段に倍の開きがあります。

(例えば小売価格で、ダマスクローズオットーは1mlで4,200円、ダマスクローズアブソリュートは2,100円)

  
溶剤抽出法による精油とと水蒸気蒸留法・圧搾法による精油の違いは、1つはアロマテラピー効果で、もう一つは体への安全性。
 
当然香りも若干違います。
   
ぜひ一度、精油の置いてあるお店でローズオットーとローズアブソリュートの香りを比べてみてください。
 
本物のローズオットーの香りは、私たちが通常感じている合成香料によるローズの香りとは違うことで驚かれると思います。

結構一般的に合成香料で表現されるローズの香りとは、アブソリュートの方の香りに近いですね。


 
また、合成香料というものがあります。
    
別名、パフュームやフレーバーといわれるものです。
     
これは化学合成で石油系の化学原料などで香りを作り出すもので、精油の価格の100分の1ぐらいの費用で花やハーブの香りも全て作れてしまいます。そして、精油のように肌への刺激が少なく、大量にも入れられるので強い香りの製品も出来てしまいます。
  
(本物の精油のみを使う場合は、精油は直接肌につけると刺激の強いものなので、ブイブイ香りあまり強い匂いの製品には出来にくいこともあり、総じてマイルドな香りです。)
  
合成香料で低コストで作れるわけですが、精油との違いはこちらも、1つはアロマテラピー効果で、もう一つは体への安全性。
   
似たような香りで、しかも強い香りが出て気持ち良い感じですが、本来の意味で癒されたり心に働きかけるアロマテラピー効果は望めません。
    
最近は、植物素材のみから作られた合成香料やオーガニック認定まで取れる植物由来合成香料がありますが、しかしアロマテラピーとは無縁の香りだけであり、心や体への作用は精油とはまったく異なるものです。

    
インフィニストリアでこだわったのは、ちょっとした違いですが同じような香りでも、やはり本物の気持ちよさを実現したかった点です。
  
    
忙しい日々の暮らしにちょっとした贅沢と癒しを求めて、本物の水蒸気蒸留法か圧搾法による精油のみを使用することにこだわりました。
   
これによって本当の意味で、単なるダマスクローズやシトラスの香りだけではなくて心にも働きかけるアロマテラピー効果が日々のバスタイムから得られると思っています。
   
  
今まで、日々使用するボディケア製品の中で香りに水蒸気蒸留法か圧搾法の精油だけをつかっているオーガニックブランドは、世の中に存在しないか、日常使用に耐えられない高価なものでした。
   
ダマスクローズオットーを一部入れて他を香料で補ったローズの香りの製品や、他の格安精油で似たようなローズの香りを作り出す製品はありますが、本当にダマスクローズオットーを用いてローズの香りを出している製品は珍しいです。
   
    
そしてぜひ一度みなさまに、女性の美しさを引き出す500以上の成分を含み、古からクレオパトラを魅了しイタリアの貴族に若返りの薬と珍重された、精油の女王といわれる本物のダマスクローズオットーのアロマとその気持ちよさを知っていただければと思います。
   
  
実は開発時に、インフィニストリア オペラ チェネレントラシリーズの試作品でダマスクローズオットーの香りを嗅いだ時、合成香料のローズに慣れていた自分たちはこれが本当のローズなの?と疑問に思った時がありました。
  
イタリアのラボの博士は、原料商社から仕入れた証明書付のブルガリア産のダマスクローズオットーであると言っています。  
          
そこで精油を各種扱うお店に行き、本物の水蒸気蒸留法精油と溶剤抽出精油、また合成香料を嗅ぎ比べ、本物のダマスクローズオットーの香りがやっと分かりました。
   
    
  
本物の精油のアロマに慣れるうちに、そうでないものに気持ち悪さを感じるようにもなってきます。
   
この香りは本物か?と思われましたら、ぜひ本物の精油を嗅いで比べてみてください。
  
   
本物のアロマで心から美しくなれる製品、自然治癒力を高め気持ちよく健康になれる製品が、何気ない毎日を美しく彩る、愛され続けていく製品であると信じています。
   
また、口に入れるハミガキジェルなども合成香料や溶剤抽出の精油ではなく、ローズオットーや圧搾シトラス精油のほうが安全で、気持ちいいと思います。
   


ぜひ、多くの方に本来の精油の、理屈抜きの気持ちよさを知っていただけたら嬉しいです。
 
 
 

インフィニストリアの7つの特徴の精油について
http://infinistoriajp.blogspot.com/2009/12/blog-post_7775.html







  
   

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