さて今日は、防腐剤・保存料について少し書いてみます。
オーガニックコスメを使われる方は安全性や刺激などを考えて、合成保存料などは極力使わない製品を好む傾向があります。
90年代に無添加化粧品が流行ったときに、「旧表示指定成分不使用」、「パラベン不使用」などを謳った製品が多く登場しました。
旧指定成分とは、昔の薬事法で配合したら表示する義務があった成分。
そのときの訴求が、独自の観点で危険度を評価し、自社製品に用いない旧表示指定成分は体に悪い、パラベンは発ガン性がある、毒性成分が皮膚を通して体に入り危険、という警告的プロモーションでした。
そして、大手化粧品会社の製品が主流だった市場で、無添加化粧品という新しい一定のカテゴリーを作ることが出来ました。
今でも警告本プロモーションには多くの場合、直接的・間接的に、おすすめの自社製品がセットとなっています。
消費者としては、そういったプロモーションで、本に書いてあって出版されているものは本当のことと盲信してしまう方もあり、それも気をつけないといけません。
本当に、水がしみこまない皮膚にそういった分子構造の大きな物質が皮膚を通過して体内に入るのか、どのくらいの量を摂取したら実際にガンになるのか、危険度の星の数はどういった根拠にあるものか、など論争はそれぞれの会社の商売に深く関わってきますので絶えないところと思います。
合成保存料は良くないという意見もありますが、パラベンなどの優秀な保存料の発明によって、普通腐るはずの水や植物エキスが腐らず、大量生産して長い間保存でき、工場からお店まで流通し、消費者にとって格安で使える化粧品が生まれたということは事実。
特に、オーガニック化粧品の場合は植物エキスがふんだんに入っているものが多いので、保存料を入れなければ野菜ジュースのように腐ってしまうものです。
腐敗したものを体に使うことも非常によくないことです。
しかし、消費者にしてみれば、体によくないと言われる危惧される成分は極力使いたくないのもの。
また、海外で流通している製品は、保存料として海外では使用がみとめられているホルムアルデヒド(ホルマリン)が含まれていることも多くあります。
ホルムアルデヒド(ホルマリン)は日本では微量でも法律で使用禁止とされていて、検査してキャリーオーバーとして検出された場合は大変なことになってしまいます。
海外用とは別に、日本市場用にホルムアルデヒド(ホルマリン)を除いて生産しようとした製品も、輸入時に厳密に分析検査して、多く配合されている各植物エキスから微量でも混入しないようにチェックしないといけません。
各植物エキスは、製品への配合前には単体で保存されていますが、常温で植物ジュースが腐らないわけはなく、それぞれに保存料が添加されています。
ヨーロッパの薬事法では、製品として配合時に保存料を入れなければ、成分に記載する必要はなく、植物エキスに配合されている保存料は成分表に記載されないことになります。
よって、日本に輸入して、ヨーロッパの記載どおりに和訳して保存料なしの成分表示で販売しても、もし実際に成分分析検査したら植物エキスに含まれていた保存料が検出されることがあります。
ホルマリンやフェノキシエタノール、プロピレングリコールなどです。
これはキャリーオーバーといわれ、市場からの製品の回収や成分表示の書き直しなどが必要になってしまいます。
さて、オーガニック化粧品では、水分の多いアイテムを腐らせないためには保存料を入れるか、ベースをエタノールなどの殺菌効果の高いアルコールにして腐らないようにするか、という2択となることが多いです。
エタノール等のアルコールも、保存料も両方表示に見当たらない、防腐は植物エキスのみで行うという製品もありますが、安定性が低く腐りやすくヨーロッパ薬事法やオーガニック認証機関の品質保持・防腐基準をクリアできない、実は表示されていないキャリーオーバー保存料が入っているケースなどもあり、やはり一般流通する製品として成り立ちにくいということがあります。
すぐ腐ってばい菌が発生してしまったり、変質してしまったり、また冷蔵庫保存での流通や日々の使用はストレスにもなります。
また実は、表示されていないキャリーオーバー成分が入っていたら困ります。
保存料をへらすための方法として、ヨーロッパの製品はエタノールなどのアルコール入れて防腐し保存料をへらすことが多いですが、肌への刺激が強くなってしまうデメリットが。
刺激をさけてエタノールなどを使わないようにすると、保存料をいれなくてはいけません。
インフィニストリアにも、「セテアリルアルコール」という「アルコール」とつく成分がありますが、これはヤシ油から得られる乳化剤で、エタノールなどの消毒用のアルコールとは違うものです。
エタノールなどのアルコールを配合すれば殺菌作用も高いですし、エタノールは植物を合成して作成することも出来、また保存料も入れなくてすむので、成分表示の見え方としては、非常に優秀な自然化粧品が出来上がります。
しかし、アルコールを皮膚に塗ることは刺激や肌水分の揮発などの影響もあり、またせっかくオーガニック栽培やリズムを与えて植物本来のパワーを引き出して作った植物をアルコール漬けにしてしまうことを考えると、あまり好ましいことではないといえます。
さて様々な課題の中で、バランスを取った解決法は?
インフィニストリアでは、肌への影響と刺激を考慮してアルコールの使用を控え、保存料についてはヨーロッパのオーガニック認証による人体への影響の研究結果と安全性基準に従うことにしました。
インフィニストリアにも、「セテアリルアルコール」という「アルコール」とつく成分がありますが、これはヤシ油から得られる乳化剤で、エタノールなどの消毒用のアルコールとは違うものです。
エタノールなどのアルコールを配合すれば殺菌作用も高いですし、エタノールは植物を合成して作成することも出来、また保存料も入れなくてすむので、成分表示の見え方としては、非常に優秀な自然化粧品が出来上がります。
しかし、アルコールを皮膚に塗ることは刺激や肌水分の揮発などの影響もあり、またせっかくオーガニック栽培やリズムを与えて植物本来のパワーを引き出して作った植物をアルコール漬けにしてしまうことを考えると、あまり好ましいことではないといえます。
さて様々な課題の中で、バランスを取った解決法は?
インフィニストリアでは、肌への影響と刺激を考慮してアルコールの使用を控え、保存料についてはヨーロッパのオーガニック認証による人体への影響の研究結果と安全性基準に従うことにしました。
化粧品という文化が最も古い、オーガニックコスメも安全性の研究としても最先端のフランス、イタリア、ドイツ、イギリスのオーガニック認証機関の定める「危険性があり使うべきではない」ものは使わず、「使っても大丈夫」というものは使おうということです。
そちらの方が、日本の一部の主張や警告本、自社製品を持つ営利関係者の独自観点の危険度等よりも、現時点では信憑性、信頼性が高いと判断しました。
独立性・公共性をもつオーガニック認証団体は、各化粧品会社の製品に自団体の認証マークをつけて製品の安全性を消費者に担保し、メーカーからお金をもらういうビジネスですので、大きなコストをかけての安全性検査や学術情報の精査など、消費者に対する安全性の追及と使用原料の選択に、団体の威信をかけて取り組んでいるためです。
もし、自団体の認証つきの製品が、危険性を指摘されるようなことがあったら、信頼性が失墜して大変というわけです。
今年の5月に、仏エコサート、伊イチェア、英ソイルアソシエーション、独BDIHがヨーロッパ統一のオーガニック認証機関COSMOS(コスモス)として、提携・統合されることになりました。
それらのヨーロッパのオーガニック認定機関が使ってはいけないとしている保存料は、
・パラベン(パラオキシベンゾエートの略称でシャンプーや化粧品類に防腐剤として添加される。)
京都大・同志社大の研究でメチルパラベンは紫外線と反応した際に肌の老化や細胞DNAの破壊を引き起こすとし、海外では発がん性を疑う説も存在します。
Methylparaben potentiates UV-induced damage of skin keratinocytes
・フェノキシエタノール(グリコールエーテルの一種。芳香族エーテルアルコール。防腐剤。緑膿菌に対して殺菌作用を持ち、様々な製品に防腐剤として配合される。)
アレルギー、眼刺激、生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い、眠気及びめまいのおそれがあるといわれています。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/gmsds/122-99-6.html
など。
まだまだたくさんありますが、保存料で代表的なものはこの2つ。
エコサートをはじめとした、オーガニック認証機関では「パラベン」と「フェノキシエタノール」の使用は禁止とされています。
一方、使ってよいとしているものは、
・安息香酸Na(エゴノキ科アンソクコウノキの樹脂にも含まれる。水によく溶け各種の微生物に対して増殖を抑制する効果があり食品防腐保存料として使われる。)
・ソルビン酸K(ソルビン酸のカリウム塩にあたる有機化合物で、主に食品添加物の保存料として使われている。)
・ベンジルアルコール(アカシアの花精油中に含まれ、ジャスミンにはエステルとして含まれる。化粧品・石鹸用香料や局所麻酔薬などに用いる。)
・クエン酸(柑橘類などに含まれる有機化合物、爽やかな酸味を持つことから食品添加物として多用される。酸化を抑える。)
・アスコルビン酸(ビタミンC。酸化を抑える。)
・酢酸トコフェノール(大豆から得られるビタミンE。抗酸化物質、保存作用、防腐作用がある。)
・デヒドロ酢酸Na(水に不溶,エタノールに可溶の白色結晶で微生物の発育を妨げる作用があり,防腐剤として食品に使用。)
などを、使用量の制限を設けて認めています。
インフィニストリアは、イタリアの国際オーガニック機関のICEA(イチェア)の認証を取得する製品ですので、その機関で人体に危険性があり使用を禁止している「パラベン」、「フェノキシエタノール」は不使用としました。
メーカープロモーションとしていろいろな情報はありますが、実際に本当に人体にどのような影響があるのかははっきりわからないのが現実。
よって、インフィニストリアは最先端のヨーロッパのオーガニック認証機関の研究結果に従う方針としました。
どの情報を信頼するかはそれぞれ。
また、人によってどの成分にアレルギーを感じるかはそれぞれ。
どの情報を信頼するかはそれぞれ。
また、人によってどの成分にアレルギーを感じるかはそれぞれ。
アルコールがダメな人、ある成分が入っている製品がダメな人、、、
お使いのコスメの成分をよく見てみましょう。
化粧品の成分表示は、入っている量の多い順番で記載されています。
お使いのコスメの成分をよく見てみましょう。
化粧品の成分表示は、入っている量の多い順番で記載されています。
そして使ってみて、ご自分にあった製品を見つけることが大切と思います。
使用してみて問題がなければ、あまりこまかいことを気にしないことも、心とからだと素敵な日々に必要かもしれませんね。
使用してみて問題がなければ、あまりこまかいことを気にしないことも、心とからだと素敵な日々に必要かもしれませんね。
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