2010年2月17日水曜日

南チロルの月のリズムによる農法とR.シュタイナー博士のバイオダイナミック農法

   
インフィニストリアのハーブは、オーストリアとイタリアの国境にある南チロル地方で栽培されています。
 
そこでは月の満ち欠け・天体のリズムによる農業が数百年も前から行われていて、それは1920年代にシュタイナー博士により唱えられたバイオダイナミック農法のルーツ・元祖にあたる農法であるといわれています。
      
        
 
何千年も前からわたしたち人類は「月の運行」という天体時計にしたがって生活してきました。
   
そして、この南チロル地方では数百年も前から月の満ち欠けのカレンダーがあり、それにしたがって祭事を行ったり、パンを焼く日を決めるなど細かな生活に関わることことも行ってきたといいます。
  
  
特に、この天体時計を頼りにしたのは、生活の中心であり毎年最も重要となる「食べるもの」、すなわち「農業」でした。
 
天体のリズムの暦に従い、一定の時期に種をまかれ、手入れをされた農作物はより抵抗力が強く、より早く育つといいます。
 
それが生活の基盤でありすべてである農作物の収穫量に関係してくるので、科学の存在しない古代から人々は数千年の生活の中で最もうまくいく方法を模索してきました。

  
インフィニストリアに使われるハーブは、この南チロルで月のリズムの暦に従って、完全な無農薬・有機栽培で育てられた薬草たちです。
   
それらは、化学の薬のない時代に人間の本来持つ「自然治癒力」高め、最も病気や健康のために効くように、薬草そのものが持つパワーを最大に出来るように丹精を込めて、すべて手作業で育てられています。
   
  

そのような考え方の農法に、バイオダイナミック農法というものがあります。
  
それは今から約90年ほど前の1920年代、近代化したドイツでは化学肥料を使った農業が盛んになり、その結果土壌が荒れ農作物が育たず、収穫が減り大きな問題となりました。
   
そこで、その当時人智学で有名であった学者ルドルフ・シュタイナー博士に農民たちが農業についての教えを請うたのです。
  
オーストリア出身のシュタイナー博士は、古来よりヨーロッパに伝わる自然農法への回帰を唱え、各地の古来農法の研究や人智学との融合を進めバイオダイナミック農法という手法を編み出しました。
  
その際、この南チロルに数百年間伝わる月の満ち欠け・天体のリズムによる農法をもとにしたといわれています。
 
 
シュタイナー博士はその後医薬品・化粧品会社のヴェレダ社を創設し、バイオダイナミック農法はその手法を伝えるデメター協会により受け継がれ、後のDrハウシュカやジュリークといったバイオダイナミック農法や人智学を取り入れた化粧品ブランドに大きな影響を与えています。
   
 
南チロル地方に伝わる、自然治癒力を高める「月のリズム」健康法についてのおすすめはこの本です。

「月の癒し」(ヨハンナ パウンガー&トーマス ポッペ (著) 小川 捷子 (翻訳) ) 飛鳥新社

ご興味がある方はぜひ読んでみてください。



  
インフィニストリアでは、バイオダイナミック農法のルーツをたどり、数千年そして数百年前から伝わる天体のリズムによる自然農法、オーガニックハーブに出会うことが出来ました。
 
  
そこはどこまでも清らかな世界でした。

        
この都市から離れたまわりに何もない厳しいアルプスの大自然の中、汚染されることのない大地と空気とアルプスの湧水で、数千年・数百年も前からずっと宇宙・天体のリズムにより育てられたハーブたちが、街に住む私たちに何かを語りかけてくれるような気がします。
  


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