最近は、伝統的に使われてきたそれらのハーブたちが、科学の進展によりそれぞれの効果をもたらす成分が含まれていることが解明されてきています。
一部をご紹介してみます。
アーモンドオイル
アーモンドの核仁から得られるオイル。主成分はオレイン酸のトリグリセリドで、エモリエント性の高い効果があります。
アルガンオイル
「モロッコの黄金」と呼ばれるアルガンオイルは、オリーブオイルに比べて抗酸化作用を持つビタミンEが2~3倍多く含まれています。ビタミンEは、体の内外に対して老化防止の機能を持つといわれ、モロッコのベルベル族は皮膚の炎症・傷口に塗るなどして利用しています。 アルガンの樹は、世界でもモロッコの南西部にのみ生育する非常に希少な樹で、そのオイルは30Kgの実からわずか1リットルしか採油されない希少なものです。
アルテア根エキス
アオイ科のビロウドアオイの根から抽出されるエキス。でん粉やアスパラギン酸、ペクチン、ショ糖、タンニンなどを含み、保湿効果やエモリエント効果、抗炎症作用、収斂作用があります。粘膜を保護する働きもあります。
アロエべラエキス
ユリ科アロエベラの葉から抽出したエキス。粘液質の多糖類とアロエエモジン前駆物質、サポニン等を含みます。皮膚損傷の治癒効果、保湿効果、消炎効果、紫外線吸収効果、メラニン生成抑制効果、ヒアロルン酸産生促進効果があります。
オートミールエキス
イネ科オオムギから抽出したエキス。たんぱく質を含みます。肌に栄養を与えます。
カミツレ(カモミール)花エキス
キク科の二年草カミツレの花から抽出したエキス。カマズレン、アズレン、ビザボロール、フラボノイド等を含みます。消炎効果、鎮静効果、保湿効果、収れん効果、血行促進効果、色素沈着抑制効果、美白効果があります。
グレープフルーツ果皮油
グレープフルーツ果実から得られるオイル。ビタミンA・C・Pや精油を多く含み、クエン酸などのα-ヒドロキシ酸(AHA、フルーツ酸とも言う)も多く含みます。α-ヒドロキシ酸によるピーリング作用、ビタミンCによる美白効果があります。その他にも収斂作用や抗酸化作用、抗菌作用、エモリエント効果、保湿効果があります。
シアバター
シアの種子から抽出した脂肪です。オレイン酸、ステアリン酸等を含みます。保湿効果、消炎効果があります。
スギナ葉エキス
トクサ科スギナから抽出したエキス。エキセトニン、イソクエルセチン、アミノ酸類、有機ケイ素等を含みます。保湿効果、収れん効果、消炎効果、ターンオーバー促進効果、皮膚再生効果、弾力性強化効果、ミネラル補給効果、皮膚組織内のコラーゲンやエラスチンに働きかける老化防止効果があります。
セージ葉エキス
シソ科サルビアから抽出したエキス。フラボノイド、タンニン、サポニン等を含みます。血行促進効果、消炎効果、抗酸化効果、殺菌効果、収れん効果があります。
セイヨウノコギリソウエキス
キク科でヤローとも呼ばれるセイヨウノコギリソウから抽出したエキス。アズレン、ピネン、リモネン、カンファー、タンニン等を含みます。消炎効果、抗酸化効果、血行促進効果があります。
セイヨウイラクサ葉エキス
イラクサ科植物、イラクサの葉から抽出されたエキス。成分にはアセチルコリン、ビタミン類、カロチノイド類、アミノ酸類を含みます。抗アレルギー、抗炎症作用により、ニキビや湿疹などの炎症を鎮め、健康な肌を保ち、穏やかな収れん作用もあり、お肌をすっきりと引き締めてくれます。肌の微小循環を増加させ、新陳代謝を活性化させます。
ゼニアオイ花エキス
ゼニアオイ花から得られるエキス。古代からのスキンケアとして使用されていました。フラボノイド、タンニンを多く含みます。エキスに粘性があり非常に高い保湿力があります。肌を引き締めなめらかにし、新しいコラーゲンを作り出す肌環境に整えます。
大麻(ヘンプ)種子油
大麻の実からとれるオイル。主成分の必須脂肪酸は、皮膚を形成する細胞膜の原料となる成分で、表皮細胞に特に重要な栄養素です。また、ヘンプ・オイルにはオメガ3系のα・リノレン酸が約20%も含まれています。α・リノレン酸は血行を促進し、新陳代謝を活発にします。さらに、希少なγ・リノレン酸も含まれています。γ・リノレン酸は母乳に豊富に含まれる赤ちゃんの成長に欠かせない大切な成分です。
ダマスクローズオットー
精油の女王と呼ばれる、ブルガリアのダマスクバラの花びらを水蒸気蒸留して抽出したオイル。ゲラニオール、シロトネロール、ネロール等を含みます。保湿効果、収れん効果、鎮静効果、抗アレルギー効果、殺菌効果、抗菌効果、ホルモンバランスの調整効果、リラックス効果があります。ダマスクローズオットーの精油1gを採るためには1,500本のバラの花を要する貴重な精油です。
ダマスクバラ花水
バラの花びらを水蒸気蒸留して抽出したフラワーウォーター。タンニン、ゲラニオール、シロトネロール、ネロール、ペクチン等を含みます。保湿効果、収れん効果、鎮静効果、抗アレルギー効果、殺菌効果、抗菌効果、ホルモンバランスの調整効果、リラックス効果があります。
タチジャコウソウ(タイム)エキス
シソ科のタイムから抽出したエキス。チモール、タンニン、フラボノイド等を含みます。収れん効果、消炎効果、保湿効果、紫外線吸収効果、血行促進効果、ターンオーバー促進効果があります。
チャボトケイソウ花エキス
パッションフラワーともいい、北米南東部原産のトケイソウ科の多年生蔓植物で、北米先住民の間では緊張をやわらげ、眠りを深めるハーブとして伝統的に使われてきました。地上部の全草から抽出したエキスが不眠、いらいら、ヒステリーなどに精神を鎮めリラックスさせるためや歯痛、頭痛など一時的な痛みの解放、神経痛や神経性の頻脈など医療の目的で利用されています。また、女性向けに生理痛、更年期障害、月経前症候群にも用いられています。
トウキンセンカ(カレンデュラ)花エキス
トウキンセンカの花から抽出したエキス。カロチノイド、フラボノイド、サポニン等を含みます。消炎効果、洗浄効果、鎮静効果、抗菌効果、紫外線防止効果、保湿効果、抗酸化、余分な皮脂分泌防止効果があります。
ヒマワリ種子油
ヒマワリの種子から得られるオイル。リシノール酸、ビタミンEα体を多く含み、刺激が少なくエモリエント性が高いのが特徴です。
ベルガモット果実油
ミカン科の小さな実と花をつける柑橘類のベルガモットのの果実又は果汁から抽出されるオイル。リフレッシュ効果や殺菌の効果がある。気分をリフレッシュしてくれる以外にも、ベルガモットには殺菌効果やデオドラント効果もあるといわれている。鎮静、鎮痛、抗菌、神経抑制作用に優れています。
ホホバ油
ホホバの種子から得られるオイル。肌質を問わず効果が出やすい事などからとても広く使われている植物油。エモリエント効果や保湿効果、ヘアコンディショニング効果があり、クリームや乳液、美容オイル、ヘアケア商品などに配合されます。 アメリカンインディアンが美容に常用していたことでも有名です。
メリッサエキス
シソ科コウスイハッカから抽出したエキス。シトラール、シトロネラール、二ナロール、タンニン、フラボノイド、ロズマリン等を含みます。鎮静効果、収れん効果、外傷治癒効果があります。
レモン果皮油
レモンの果実又は果汁から抽出されるオイル。クエン酸やビタミンC、カリウム、ビタミンB1などを含み、美白作用や収斂作用、ピーリング作用、保湿効果などがあります。
ヤグルマギク花エキス
キク科のヤグルマギク(矢車菊)の花から抽出されるエキス。アントシアニンやクマリン誘導体などを含み、抗炎症作用や収斂作用、皮膚細胞活性化作用があります。
ヨーロッパシラカバ葉エキス
ヨーロッパシラカバの樹皮と葉から抽出されるエキス。タンニンやサポニン、フラボノイド、ビタミンC、テルペノイドなどを含み、収斂作用や血行促進作用、殺菌作用、皮膚保護効果、保湿効果などがあります。ヨーロッパでは古来から美しい髪に仕上げる薬草として用いられてきました。
これらの、ハーブをそれぞれの調和して相乗効果を発揮する独自のレシピにより調合して、一つ一つのプロダクトに仕上げています。
0 件のコメント:
コメントを投稿